プロバイオリニスト 菅原文子さんが届ける
「バイオリンと対話を通して感じる 音・季節・こころ」
演奏していただいた二人からは
自分たちが習ってきた楽曲の捉え方(既存の音と繋げて理解しようとする)、それとは全然違う捉え方(温度、色)があって驚いた。また、聴き手がどう感じたかを「リアルタイム」に聴けるなどこれまでなかったので、とても良い時間だった。
自分自身のことを語ること、音楽をやり続けてきた中での喜びや辛さ、そうしたことを聴き手に語ることなどこれまでなかった。でも語ることで心が軽くなった気がした。子どもたちの語っていることに、私自身も気づかされたし、こうしてみんなに語ることで「誰かのために」演奏することが自分らしさなんだと思えた。
学生の方たちからは
最初は自分の意見を喋っていいのか空気を読んでいたけど、自分の意見を安心して言うことが出来るような時間になっていった。
オンライン上で自分の意見を言うのは、オフラインよりやりやすいと感じた。
人それぞれ感じることは違うのに、共感を無理にしようとしていた自分に気が付いた。自分の感じ方(色では浮かばなかったけど、情景などでイメージする)を大事にしようと思えた。
音楽を通して新しい出会いや対話が生まれ、大人も子供も自分自身に気付き、小さな変化が生まれました。
今の時代は「何を」学ぶか、とか「何が」得られるのか。そしてそれらを如何に効率よく習得するかに重きが置かれているような気もしますが、改めてこうした「音楽」「人」との新しい出会いや、そこでの対話が一人一人の可能性をひらくということを感じることができました。