生きる力を高める心のワークショップ「PReIS」の活動報告
1月28日のPReISはみんなのリクエストでお雑煮とぜんざいづくり。
メンバー6名とスタッフ3名が集まりました。
お昼過ぎに集まると、みんなお腹が空いているようなのでさっそくお雑煮づくり。
ちょっと前までには包丁を握ったことが無い、なんていうのが信じられないくらい、一人ひとりが周りを見ながら、声をかけながら
「わたし野菜切るね」「何かお手伝いすることありますか?」
と協力し合いながら進んでいく。
手際がいいし、安全のための「猫の手」も上手になった!
「ネギはどれくらいの厚みがいい?」「歯ごたえあったほうが好きかなぁ。」
「鶏肉ひと口大ってどれくらい?」「自分が食べやすい大きさでいいんじゃない?」
レシピって確かに書いてあることが、よくわからないって思うこと多いよなぁ。
でもこうしてみんなで相談しながら、こうやって考えたり作ったりすればいいんだって、一人じゃないから安心して進んでいける。
お雑煮は大きな鍋に野菜もりもりで水面が見えないまでに・・・野菜多い!
出来上がりはどうなるかな?ワクワクしながらグツグツ煮始める。
ぜんざいも小豆ペーストを水でならしてグツグツ煮始める。
途中ダシやめんつゆで味を調整しながらみんなで味見。
「濃いかなぁ」「わたしは普通かな」「自分は薄いって思う」
同じ味でも感じ方は人それぞれ。
美味しいに正解はないけど、でも美味しいっていう気持ちはみんな同じ。
このタイミングでお餅も焼き始める。
お餅ってついつい外から眺めてしまいますよね。ぷくーって膨れる瞬間が幸せ。
みんなもその瞬間を見逃さないように、何度も何度ものぞき込む。
ただちょっと目を離したすきにお餅が膨れて、扉を開けたらびっくり!
アツアツのお餅をお雑煮とぜんざいのお鍋に投げ入れると、もうちょっとだけグツグツ。
最近はまっていること、近況をワイワイ話しながら待つこと数分
鍋のふたを開けると湯気と共に美味しそうな匂いが。
美味しそうにできたなぁと眺めていると、いつの間にか器やお箸が揃えられている。
誰かがいつもみんなを想いながら場は居心地よく育まれていく。
「いただきます!」
お雑煮は年明けからの厳しい寒さを溶かすように、ほっこりとした優しいお味でみんなが癒される美味しさでした。
みんなお腹空いていたのか、2杯、3杯とおかわりする子も。
ぜんざいも優しい甘さでお茶を飲みながら頂きました。
甘いの食べたらまたお雑煮食べたくなった・・・なんて子も。
みんなお餅も野菜もたくさん食べて満足そう。
お腹いっぱいになったら、みんなでテキパキお片付け。
あっという間に片づけたら、残りの時間で来年の抱負をみんなで書く。
新年と言えば書初め。
お題は今年頑張りたいこと、目標を「漢字一文字で」という難題に。
一文字かぁなんて思っていると、さらさらっと書いてお絵描き始める子もいれば、隣の子とお話しながらどうしようかなぁと考える子も。
みんなそれぞれの時間の過ごし方。
なんとなく少しずつ黙々と自分の時間を過ごし始めるみんな。
手を動かしたり、紙を見つめたりしながら、今の自分、これからの自分を考えたりしているだろうなぁとぼんやり眺める。
さて、そろそろ発表の時間。
一人ひとり自分の言葉で話し始める。
「たくさん夢があって困ってる!」
「今年は勉強頑張りたい!」
「新しい環境になるから無理せずじっくりと」
進路を考え始める子や、新しいステージに入る子も。
色んな想いが静かな部屋の中で交差する。
悩みや希望、色んな言葉が語られる中、誰も「こうすればいい」なんてことは言わない。
答えや結論を急いで出さなくていい。
この場は一緒に考えたり、悩んだり、共感したりできるそんな場。
うまくいってるときもある、うまくいかないときもある。
そんな自分自身の毎日と向き合いながら、少しずつ自分たちの足で歩き始めている彼ら。
来月はバレンタインデーでチョコ作りたいって。
今度は恋バナで大盛り上がりになりそうだ。